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スイーツ(笑)と呼ばないで!!

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10/28/19:18  ネット投票に関する情報技術上の大事な論点


基本的に、選挙の際には相当の理由がない限り投票に行く。

その日に予定が入りそうだなと思うときは、事前に不在者投票に行くことにしている。

そんな私ではあるが、やっぱりネットで投票出来れば便利なのに、という気持ちになることは多々ある。

そうしたらもっと投票率も上がるだろうに、と。

で、それをやらない理由は、個人情報流出とか、他の人のなりすまし投票とか、横に誰かが付いてて無理やり投票させられるのを阻止できない、とかを気にしているのかなー、と思っていた。

まぁ、最後に挙げた、横に誰かが付いていて・・というのはパッとは解決策が浮かばないけど、でもそれ以外の情報技術上の問題は、なんだかんだで最近は個人認証の技術や暗号化の技術も発達しているし、なんとかなるでしょ、って思ってた。

作ろうと思えばウチの会社でもそのシステムは作ることができる。

でも、この前勉強していて、

なるほど、これはちょっと厄介な問題だなー

と初めて理解したことがある。

今日はそれを紹介したい。

日本国憲法の第15条の最後の方に

「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。」

というのがある。

これが実は厄介な問題。

つまり、

投票行為については、個人をきちんと認証しその本人が間違いなく投票しているという事実を担保しなければならない、

その一方で、

誰が誰に投票したか、については、投票の秘密は守られなくてはならず、遡って個人を特定できてはならない、

ということ。

もし、国家権力が投票データやアクセスログから誰が誰に投票したかを知ることができるとしたら、時の権力者が自分たちに反対する有権者に対して粛清をすることも可能となる。今の平和な日本では考えにくいが(お隣の国では行われているが)、憲法とはそもそもそういった国家権力の暴走を牽制するためのものだ。

と言うことで、一見簡単そうに思えるネット投票システムも、結構面倒なことのようである。

ただ、いま世界中でこの個人認証・暗号化と匿名性の確保の二つを両立させるための研究が行われているらしいので、そのうち、ネット投票が実施される日も来るだろう。

一見簡単に思えるが行われていない背景には、実は自分が理解不足で知らないだけで複雑な問題があることもある、と言うお話でした。

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