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09/20/15:46  「技術的に可能か?」という質問について



立場上、時々別のPMから

「……というのは、技術的に可能でしょうか?」

と相談を受ける。

こういった質問への回答は一瞬戸惑うことが多い。

なぜならば、文字通り質問を解釈すべきでない時が多々あるからだ。

世の中で実現されている技術であれば、それは”技術的”には可能であろう。

ただ、その情報だけでそのPMが判断を下すことは適切だろうか?

技術的には可能でも、自社の得意分野と異なれば技術力的に不可能なこともある。

そこを意図するのであれば、

「……というのは、ウチの技術力的に可能でしょうか?」

と聞いてほしい。

さらに、技術力的に可能だとしても、現実の制約条件のもとでは不可能ということもある。

例えば、1から10万の数字を計算機で足していくというプランについて考えてみよう。

足し算するというのは、理屈上どんな数字であっても可能なので、技術的には可能だ。

また、大抵の人は、計算機を使って、足し算をする力はあるから、技術力的にも可能だ。

ただ、現実として、各種制約条件からその案を採用することは不可能かもしれない。

制約条件や目標を意識する上で、PMであればおそらく次の3つの視点はもっているだろう。
もともとは製造業の世界の用語だが、今では広くビジネスの世界全体で用いられているいわゆるQCDというものだ。

1.Quality(品質)
2.Cost(費用)
3.Delivery(納期)

前述のプランは、計算間違いが起きる可能性が高く品質的にも問題があるかもしれないし、単純作業ではあるが予想以上に人件費もかかるかもしれないし、正確に計算が完了するまでの時間も結構かかるかもしれない。つまり、どのような制約条件や目標のもとで考えるかによって答えは異なる。

そこを意図するのであれば、

「……というのは、…という品質で、…くらいのコストで….までに実現することは、ウチの技術力的に可能でしょうか?」

と聞いてほしい。

先ほどの1から10万の数字を計算機で足していくというプランであれば、例えば

「1から10万の数字を計算機で足していくというプランを、絶対に間違いないレベルで、アルバイトへの支払いを1,000円で、30分後までに完了することはウチの技術力的に可能でしょうか?」

と聞かれたら、不可能と答えるだろう。

そんなわけで、可能かどうかの話をする場合には、制約条件をどこに設定するかそれを共有することが大事だよ、という話。


ちなみに、蛇足だけど、もしも目指すところが、1から10万の数字を足した結果を単に得たいだけなら、

(100000*100001)/2

で簡単に求められるね。目的が結果を得るだけなら計算機で足す実行プランがそもそも間違ってる。その可能性まで考えると・・・


「...という目的のために……というプランを考えています。そのプランを…という品質で、…くらいのコストで….までに実現することは、ウチの技術力的に可能でしょうか?」

ときいてくれれば、よりよい代替案を出すチャンスも得られるかもしれない。

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