スイーツ(笑)と呼ばないで!!
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11/24/03:24 [PR] |
12/25/16:16 究極の選択?太宰治の小説で『人間失格』という小説がある。 その小説の中で主人公はある言葉遊びをする。 それは ○○のアント(対義語)は何か? というもの。 専門的な話や哲学的な話は私にはわからない。 でも、反対にあるものって、文脈や状況で変わるよな、って思う。 例えば、色で言えば、 「白」の反対は? グレースケール(色味がない明度だけの世界)では、 間違いなく「黒」がそれにあたる。 でも、12月31日の大晦日の21時頃にその質問をしたら、 多くの日本人は 「紅」と答えるかもしれない。 まさに、紅白歌合戦の真っ最中だから。 我々は、物事を簡単にとられたいがために、一つの軸だけで考えがちだ。 「白」と「黒」どちらにするか? そんな選択を迫られる状況になったら、ほんの一瞬だけ考えるのが良いと思う。 本当にそのどちらかしか選べないだろうか? 別の視点すなわち別の軸を入れれば、新たな選択肢が目の前に登場するかもしれない。 プロジェクトマネジメントでは多くの選択を迫られる。 選択し決断する力も必要だけど、 選択肢(すなわち可能性)を見出す力も必要だよねー というのが今日のお話。 PR
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12/25/15:43 要望(what)の背景にある意図(why)長年プロジェクトマネジメントをやっていると、
直接お客様から具体的なお褒めの言葉をいただくこともある。 そんな中で、印象的だったのが 「○○さんは、意図把握力がスゴイですよね」 というもの。 確かに、お客様から 「△△の機能が欲しいです」 と言われた時に、私は 「なるほど。わかりました。 ちなみに、その機能追加の目的というか、 それで達成したいことはどんなことですか?」 というような質問をすることがある。 (いや、ここまでストレートに聞くのは珍しいけど^^) お客様はシステム開発のプロではない。 やりたいこと、に対して、ベストな解決方法までは想像できないことも多い。 私達の使命は、そんなお客様に対してシステム開発のプロとして、 より良い方法を提案すること。 例えば、架空の例だけど、 【お客様の要望】 「求人サイトからの応募者の削除機能が欲しいんです」 と言われた時にも、一瞬考える余地はある。 【ヒアリングの結果判明した背景にある意図】 ヒアリングをしてみると、実は ・既に紹介済みの応募者については、基本的にアクションは起こさないのでもう一覧に表示したくない。 ・本当は、履歴として必要なので、削除ではなくデータは残したい。 という、意図のこともある。 【解決策】 上記の意図の場合は必ずしも削除機能の実装が正解とは言えない。 ・応募者一覧の初期表示では「紹介済み」の応募者については表示しないようにする。(チェックボックスのオン/オフで簡単に切り替えられる) ・応募者一覧の上に必要なアクション毎のタブを設けて、そのアクションの対象となる応募者の一覧がワンクリックで得られるようにする。 等々、いろいろな解決策がある。 その中でお客様と予算やスケジュールや使い勝手など話し合って仕様を決めれば良い。 とりあえず、 冷たいお茶買ってきて、と言われたのにお店で「冷たいお茶」売切れだった場合に、 「冷たい」コーヒーを買うべきか、 温かい「お茶」を買うべきか それは相手の意図によるということで。 |
12/24/12:13 お得意様の単価が安い理由私は、業務システムの開発を担当することが多い。
業務システムの開発というものは・・ 長年の業務の中の非効率的な部分についての不満や、 もっと楽したいという飽くなき要望等を、 一気にぶつける会社の一大イベントであることがほとんど。 だから、基本的には、一度導入してしまえば、そうそう作りなおすわけではない。 ただ、機能拡張などは、わりと頻繁に行われる。 それは、納品したシステムのできが悪いということではなく、 あえて細かく分割して早い段階でリリースしていることによる。 そうすると、先方担当者とのコミュニケーションというのは、頻繁に発生する。 長年やりとりしていると、 お互いの立場での建前、 お互いが本当に言いたいこと、 等が手に取るようにわかるようになってくることがある。 そうなってくると、実際に他の新規のお客様などと比較してコミュニケーションにかかるコストが激減する。 そんな時はお得意様単価でお仕事を請けることができる。 「○○さんにフロントに立っていただき、△△の機能の時のやりとりと同様に□□の資料をいただく前提であれば、☓☓万円で可能です。」 という見積を出す。 そうすると、先方担当者も社内の調整をしっかりやっていただき整理された状況で仕様の調整などが可能になり、無駄なコミュニケーションが発生しない。 お得意様単価の存在は、なあなあの関係でなんとなく価格を下げるわけではなく、裏付けとしてコストの削減があってはじめて成り立つものだと思う。 |
11/28/18:57 ノウハウよりもノウフー!?情報化社会、なんて言葉が死語になるくらい、
この世界は既に情報で溢れている。 そう言えば、昔、情報氾濫なんて言葉もあった。 そして、そんな溢れている情報の中から 何が正しい情報で、 何が間違った情報か、 どんな情報が信頼出来て、 どんな情報が信頼出来ないのか、 それを見極める眼を持とう ということで、いろんな講座や本が出てきた。 それが更に情報を氾濫させることになった。 情報というのは雪だるま式に膨れ上がっていくものなのだ。 ある一時期からノウハウ本というのが世の中にたくさん出回った。 「3回めのデートで手をつなぐ15の方法」 とか 「ネコの気持ちが手に取るようにわかるようになるには?」 みたいな本だ。 確かに、そう言った本を読めば、いろいろと身につくかもしれない。 でも、もはやこれだけ複雑化した社会においては、 全ての事象について、自らノウハウを身に付けるのには限界がある。 ある時私は諦めた・・・ あるテーマについて、誰に聞くか、それだけを見極められるようになろう。 そしたら、困ったらその人に聞けば良い。 私は、チームで何かを作り上げることが大好きだ。 それは、自分一人では絶対に作れないものを作り上げられるから。 そんな私のポリシーは、 ノウハウよりもノウフー。 ということで、皆さんー これからもいろいろお聞きするかと思いますが、 何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m (笑) |
11/27/12:29 止まない雨はない物心がついた頃には、
止まない雨はない ということは誰でも知っている。 人が必ず死ぬことも、 日々実感はないけれども、 頭ではわかっている。 でも、 終わらないプロジェクトがないことは、 意外にも信じられていない。 ある他社が関与していた案件で火が吹いている案件があった。 その火消しを頼まれて、 初めてそのお客さんのところに伺った時、 先方の担当者の一人が呟いた。 「いやー、このシステムは完成しないですよ。 このプロジェクトには終わりはないです。」 本気でそう信じているような様子だった。 「だから、正直もうこのシステムに関する会議には出たくないんですよね。」 とその担当者は続けた。 末期症状である。 ヤケになって治療を投げ出している状態。 こんな状態の時は、超たいへん・・。 「大丈夫です。終わらないプロジェクトはないです。」 と言葉で伝えても、いきなりは信じてはもらえない。 経験上、効果的な手法が1つある。 私は 「なるほど。これは確かに大変そうですね。 ちなみに、◯◯さん、 このシステムの見積明細とか機能要件一覧とか、 見たことあります?」 と聞いてみた。 答えは 「発注のタイミングで1回見たかもしれないけど・・・覚えていない」 というもの。 そこで私は提案した。 「じゃ、ちょっと時間かかりますが、見積明細を見ながら、 現在の状態と、それがどうなったらその機能は完成と言えるのか、 ゴールを1つずつ一緒に定義していってみましょう。」 一緒に進めていくと、 「発注したのに"出来ていない"」と思っていたものが実際は発注されていなかったり、 「欲しいのはこれじゃないから"出来ていない”」と思っていたのが、 実は発注内容を担当者が勘違いしていたり、 という認識のギャップが明らかになっていった。 数時間に及ぶこの作業が終わった時、担当者は言った。 「このプロジェクト、終わる気がしてきました。 ゴールが見えたというか、何ができたら完了なんだというのが見えて、 そのために必要な作業は何なのかが見えました」 その時初めて私は言った。 「はい。終わらないプロジェクトは無いです。 共通のゴールが見えたらもう大丈夫です。 これから一緒に頑張って、私たちで良いシステムを作っていきましょう!!」 止まない雨は・・・無い。 |